珪巖質巖石 飛騨山地?木曽山地?赤石山地の古生層石炭紀～二畳紀及び佐久山地の古?中生層は珪質巖を多量にともなっています。 未固結堆積物 礫?砂?泥氾濫原堆積物 主要河川沿いに発達する氾らん原は、自然堤防地帯と低濕地帯舊河道?後背濕地に區分されますが、本図では一括して表現してあります。 黒ボク土壌 厚層黒ボク土壌に比べ、表層土が25cm～50cmの厚さを持つ土壌です。輝緑巖長野盆地などに分布する開析扇狀地下位面の末端部は低地はんらん原に埋沒もしくは漸移し、地形區界は明瞭でない場合が多いです。 以下に、調査區域內にある地形の概要を示します。 山 地 大起伏山地日本アルプスと呼ばれる飛騨?木曽?赤石山地をはじめとする起伏量600m以上の山地です。

 木曽地域は雨量が多く、地形も複雑なことから滝が多く存在し、その多くは木曽川右岸側に偏在しています。 火山性巖石 集塊巖および凝灰角礫巖 中新世～前期洪積世の火山砕屑巖類などです。 調査區域は北アルプス山地とともに、ポドゾルの多いのが特徴であり、この原因として降水量が多く、三岳、木曽山脈等をはじめ全般に低溫多濕の気候下にあり、ヒノキを主とする針葉樹林におおわれていること、花崗巖その他の酸性巖が広く分布することなどによります。 左岸側の地質は花崗巖質巖石の深成巖がその大部分を占め、北部の一部に変輝緑巖類と、比較的単一といえる地質構造であり、地質による差別浸食の起こりにくい地層です。長野盆地をのぞく地域では火山灰層におおわれています。輝緑巖 また、臺地及び低地はほとんどなく、木曽川沿いにわずかに點在するのみです。

グライ土層は地表面下50cm以內には出現しません。A?B?C層位を有し、厚い蓄積腐植、鉄、およびアルミニウムの溶脫されたA層と鉄や腐植の集積したB層をもちます。 褐色森林土 乾性褐色森林土壌濕潤溫帯の森林下に発達し、ABC層位を持っている土壌です。輝緑巖しかし扇端部は氾濫原堆積物と指交し、全體に軟弱層が厚くなっています。木曽の左岸と右岸側では地形が違い、左岸側は摺古木山、南駒ヶ岳、空木岳、木曽駒ヶ岳へと続く 2000～3000m級のアルプスから、400～800mの木曽川河岸までの高低差が激しい急傾斜です。 変成巖 ホルンヘルス 古生層が花崗巖類に貫かれている付近では、熱変成作用のためホルンヘルス化しています。

輝緑巖 砂礫臺地下位比高數～の低い砂礫臺地で、洪積世末期の段丘面と沖積段丘の種が含まれます。 以下に、調査區域內にある地質の概要を示します。 黒ボク土 厚層黒ボク土壌火山灰を主な母材とする土壌で明度?彩度ともに以下で腐植含量が10以上の黒色表層土が50cm以上の厚さを持つ土壌です。 出典土地分類図表層地質図 長野県昭和49年 國土庁 2 - 95 図 2.2.7 表層地質の狀況 2 - 96 2.3.3 注目すべき地形?地質の狀況 調査區域の注目すべき地形?地質下記の出典參照としては、滝、噴泉、斷崖?岸壁、渓谷、非火山性高原、河成段丘などがあり、その狀況は表 2.2.3及び図 2.2.8に示すとおりです。主として砂巖?礫巖の互層からなりますが、礫巖の量は上部ほど多量です。 このうち調査対象地域では、南木曾町で1箇所、山口村で2箇所、土砂災害の報告がされています。

 固結堆積物 礫巖 新第三系の顕著な礫巖層です。 以下に、調査區域內にある地質の概要を示します。 グライ土 グライ土壌 少なくとも地表面50cm以內にグライ層を持ち、作土下の土性が細粒質の土壌です。輝緑巖厚さ內外の火山灰層におおわれているものが多いです。 未熟土 殘積性未熟土壌 多少に関わらず浸食の影響が見られるAC斷層面の土壌です。丘陵帯上部から山地帯下部では、斜面の主要部を褐色森林土壌が占め、沢沿いには濕性褐色森林土壌が多く、尾根すじにはしばしば乾性褐色森林土壌がみられます。

 山 嶺 地山地の縁辺にあって緩斜面をなす部分で傾斜は一般に°～20°の範囲です。輝緑巖 砂巖?礫巖互層新第三系の上部を占めて発達するモラツス型の堆積物猿丸層および猿丸相當層です。 臺 地 砂礫臺地上位おもに洪積世中期以降の砂礫層からなる高位段丘もしくは舊期扇狀地で木曽川流域等に斷片的に分布します。 乾性褐色森林土壌黃褐系 乾性褐色森林土のうちで、比較的海抜高の低い地帯の新第紀山地丘陵の尾根筋や斜面上部に見られる土壌です。 出典土地分類図土壌図 長野県昭和49年 國土庁 2 - 99 図 2.2.9 土壌図 2 - 100 2.3.5 災害履歴の狀況 長野県土木部砂防課資料によると、平成11年は豪雨等の現象により砂防関係で115件の土砂災害報告があり、これは、過去年間でもっとも多い數です。 低 地 扇狀地性低地 木曽川等の本流および支流の氾濫原のうち砂礫質の堆積物からなる部分で、盆地底や山間の谷底部に分布します。

 灰色低地土 灰色低地土壌 作土下の土性が中粒質の土壌です。右岸側の地形は、標高 1000m～1700mの比較的平坦な地形面群が存在し、左岸側に比べ緩傾斜です。ほとんどが水田として利用されています。輝緑巖 ポドゾル 乾性ポドゾル化土壌濕潤寒冷気候の森林下に生成される土壌です。 花崗巖質巖石 花崗巖、花崗閃緑巖、閃緑巖です。 濕性ポドゾル化土壌一般に高海抜地帯の緩斜面ないし比較的安定した地形面に分布する土壌です。